耳鼻科　岡山県岡山市南区のみやはら耳鼻咽喉科　難聴専門サイト

難聴の原因は大きく三つに分かれます。

耳を手前から外・中・内と分けます。

「外側」の部分が「外耳道：がいじどう」といって耳掃除をする穴です。ここに耳あかや異物がつまったりばい菌が悪さをして耳の中の皮膚が腫れる「外耳炎（がいじえん）」、カビが悪さをして耳の中にカビの塊が耳栓のようになる「外耳道真菌症（しんきんしょう）」といった病気があります。

「真ん中」の部分が鼓膜（こまく）といって音をキャッチする薄い膜からその奥の空洞（中耳腔：ちゅうじくう）です。ここでばい菌が悪さをする急性中耳炎、ばい菌がずっと住み着いてしまい鼓膜に穴が開いたり耳だれが続く慢性中耳炎、水（体液）が中耳腔にたまる滲出性（しんしゅつせい）中耳炎といった病気があります。また特殊な中耳炎として真珠腫（しんじゅしゅ）性中耳炎というものもあります。

「内側」では骨の中に埋まっている聞こえを感じる部分（蝸牛：かぎゅう）や蝸牛でとらえた音を脳みそに送る経路である聴神経（ちょうしんけい）があります。蝸牛が調子を崩すと、低音障害型難聴、突発性難聴、メニエール病といった病気が、聴神経にできものができると聴神経腫瘍といった場合があります。

難聴自体は原因が様々あるのですが、特に気を付けていただきたいのが、「痛くない」難聴や「耳だれ」のある難聴や「めまい」のある難聴です。

痛くないからと放っておくと真珠腫性中耳炎といったとてもやっかいな中耳炎が潜んでいることがあります。

耳だれが出っぱなしだと慢性中耳炎が進行して難聴がどんどんひどくなり聞こえが回復しない場合があります。

めまいを繰り返したりしているとメニエール病の場合、「めまい発作」といって聞こえがどんどん悪くなっていくことがあります。

「聞こえにくい」のが実は会話する相手の滑舌が悪かったりするのが原因だったりすることもあります。

難聴はいずれにしても耳の中の状態と聴力検査の結果で判断する必要がありますので、放っておかないようにしましょう。