耳鼻科　岡山県岡山市南区のみやはら耳鼻咽喉科　難聴専門サイト

これは、急性音響性難聴（きゅうせいおんきょうせいなんちょう）といい、大きな音に耳がさらされることによっておこる難聴で、耳の神経がダメージを受けておこります。ロックコンサートやディスコなどでおこった場合にはロックコンサート難聴、あるいはディスコ難聴と呼ばれます。ロックコンサートに行った後から、耳のふさがったような感じや、難聴、耳鳴り（キーンあるいはピー）がするといった症状が出ます。家に帰るまでに治ることもありますが、次の日の朝になっても消えないこともあります。この場合、耳の痛みやめまいを伴うことはありません。

難聴の程度が軽く、早く治療を開始した場合は治ることもありますので、難聴や耳鳴りを自覚した場合はできるだけ早く耳鼻咽喉科を受診しましょう。

いったん治っても、同じことをくり返していると治りにくくなることがありますので注意が必要です。

急性音響性難聴にならないようにするには、スピーカからできるだけ離れるようにするなど、大きな音に耳がさらされないよう注意することです。音に対する耳の神経の強さは人によって違います。同じように大きな音にさらされても難聴をおこす人とおこさない人がいます。となりの人と会話ができないような大きさの音は、要注意です。また、ヘッドホンステレオは、周囲の人に聞いている音楽がわかるくらいの大きな音で聞くのはやめましょう。

急に周りで大きな音がするのと違い、ヘッドホンで音楽を聞いている場合は自分で音量が調節できるので、ライブなどと違い、耳が大きな音を聞く準備をする時間があります。ただし、大きな音にさらされ続けると耳の神経がダメージを受けて難聴がおこることがあります。

しかもこの場合は、日常的に音楽をきいているので、難聴がおこったのか自分ではわかりにくいことがあります。

家族の方や周囲の人から
「ボリュームがちょっと大きいんじゃない？」
といわれたりしたら、要注意です。
ボリュームを絞ってあまりよく聞こえないようなら、「難聴がおこっているのかも」と、普段の会話でも聞こえにくくないか注意してみましょう。