耳鼻科　岡山県岡山市南区のみやはら耳鼻咽喉科　難聴専門サイト

その方の年齢にもよりますが、「聞こえが悪い」というのには、二つの場合があります。一つ目は、聴力は問題なくても「聞こえが悪い」と家族に言われたり、ご自身で思っている場合です。二つ目は、実際に難聴がある場合です。

聴力は問題なくても「聞こえが悪い」と家族に言われたり、ご自身で思っている場合は、会話そのものについて考えてみる必要があります。

会話は聞き手と話し手で成り立ちます。聞き手の聞こえに問題がなくても、話し手の方が「急に話しかける」、「ぼそぼそと話す」「早口で話す」あるいは「聞き手が台所に立っている」とか、「話をしている周りで大きな音がしている」といった状況では相手がなにか話をしているのはわかっても、内容がわかりにくい場合が結構あります。

特に身内の場合は、気がねをしなくていいので、こういうことがおこりがちです。「聞こえが悪いんだけど」ということで耳鼻科を受診して「難聴はないですよ」と言われることもありますが、心配はいらないのでもう一度「聞こえが悪い」と思った会話の様子を思い返してみてください。上にあげた例で思い当たることがあれば、周囲の方と会話の仕方について相談してみましょう。

聴力に問題がある場合、つまり実際に難聴がある場合です。実は耳あかが原因だったりすることもありますが、痛くないけど非常にやっかいな「真珠腫性中耳炎（しんじゅしゅせいちゅうじえん）」といった思わぬ病気が隠れていることもあります。

「なんか、聞こえないな・・・」とほったらかしにせず、一度耳鼻科のお医者さんを受診することをお勧めします。

生活していく上で他人とのコミュニケーションは大切ですが、難聴がおこると会話がスムーズに進まず、コミュニケーションにかなり支障が生じます。

よく聞こえてなくても難聴と思われるのがいやで適当にあいづちをうっていたりすると、だんだん話しかけられなくなってしまう場合もあり、たかが聞こえといえなくなってきます。

中耳炎で耳だれがでているのを治療で止めていい状態になったりした時に「すごいよく聞こえて家族の声がよく聞こえてうれしいです！」と、とても喜ばれる方も多いです。

人生を楽しく過ごしていくためにも、聞こえが気になる方は一度耳鼻科で相談してみることをお勧めします。